
前田青邨 『洞窟の頼朝』(屏風) 昭和4年作 大倉集古館所蔵
明治18年-昭和52年 岐阜県生まれ 文化勲章受章
明治後半から大正、昭和の近代日本画壇の中枢として活躍した。大らかで明朗な画風で、本作『洞窟の頼朝』などに代表される歴史画を得意とした。本作は伊豆に兵を挙げた源頼朝が、数日後戦いに敗れ、その追っ手をのがれて主従7人で洞窟に身を寄せた場面を描いている。
青邨の生まれた岐阜県中津川には「中津川市立青邨記念館」があります
http://www.city.nakatsugawa.gifu.jp/hp/page000001300/hpg000001208.htm

和田三造 『南風』 明治40年作 東京国立近代美術館所蔵
明治16年-昭和42年 兵庫県生まれ
父や教師の反対の中、画家を志し16歳で上京。黒田清輝に師事し、東京美術学校(現東京芸大)に進み、明治40年の第一回文展では本作『南風』が最高賞に選ばれた。小船の上に立つたくましい男のモデルは、和田が通っていた柔道場「明道館」2代目館長の河野半次郎といわれる。
第2回文展でも最高賞に選ばれ、ヨーロッパへ官費留学した。その帰り、インドや東南アジアで東洋美術を研究し、帰国後はデザインと色彩研究に進み、また日本画への関心を深めていった