◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ アート トレンディー Art Trendy.net No86 ◆◆
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2006.12.4
目次
1.《絵画市場の基礎知識! 》 第9話・人気番付の推移
2.《日経ビジネス“杉江隆の美術散歩”》
3.《Art Trendy.net》
4.《Art Trendy カフェ》
5.《アートログ》
6.《メルマガ・バックナンバー》
■《絵画市場の基礎知識!》 第9話・人気番付の推移
前号までで絵画の種類・技法・画壇についての概略を説明
いたしました。
そこで今号では、市場性の観点から人気作家や人気図柄の
変化についてお話したいと思います。
読者の皆さんは作家の人気番付は不動だと思ってはいないで
しょうか?
実は作家の人気番付は、時代の推移とともに、その入れ替え
は相当に激しいようです。
私の感覚では、20年から30年周期で人気の移り変わりが
あるように思えます。
たとえば戦前の日本画壇において、掛軸一幅で家一軒が
買えると言われた、
「寺崎広業」や「小室翠雲」、「荒木十畝」などは、
現在では300万円も出せば相当な名品を手にいれることが
できます。
一方、「速水御舟」や「横山大観」のように時を超えて、
現在でも高く評価されている作家もいます。
これはいろいろな理由があると思いますが、
社会のニーズや流行の変化、コレクターの嗜好や建築様式の
変遷など“時代の大きなうねり”に美術品といえども翻弄
されているからだと思います。
例えば、昔ならどの家にも日本間と床の間がありました。
しかし最近のようにマンションの建設が増えてくると、
床の間のある家庭は少なくなり、掛軸より額装の需要が
増加しているのが現実です。
また、戦前、戦中に“虎の絵”が持て囃された時代がありました。
それは「虎は千里を行って、千里を帰る」と言われていますので、
出征兵士を持つ家庭などでは、そのジンクスにあやかるのと、
その雄雄しい姿に戦勝祈願を籠めていたのではないでしょうか。
ところが今では、タイガースファンや寅年生まれの人を除けば、
虎の絵よりも綺麗な風景や花の絵を好む人が増えることは自然な
成行きだと思います。
ー次号に続くー
■《日経ビジネス“杉江隆の美術散歩”のお知らせ》
“杉江隆の美術散歩”が日経ビジネスオンラインで連載される
ことになりました。下記URLでお読みください。
( http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20060428/101849/ )
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