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◆◆◆ アートコンサルティング・ギャラリー杉江 - No65-

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2004.10.17

 

- 目次 -

1.《ピカソ 躰とエロス展!》

2.《杉江画廊アートログ ご利用方法》

3.《ホームページの内容》

 

10月も半ばとなり、そろそろ紅葉の便りが聞こえてくるように

なりました。

朝晩はめっきりと涼しくなりましたので体調を崩さないように

気をつけていきたいですね。

 

■《ピカソ 躰とエロス展!》

 

現在、東京都現代美術館に於いて『ピカソ:躰とエロス展』が

開催されており、先日足を運んでまいりました。

 

東京では3年連続してピカソ展が開催されています。

2002年はピカソの少・青年時代の作品を中心とした

『ピカソ天才の誕生 バルセロナ・ピカソ美術館展』、

また去年はピカソが富と名声を得て活躍し、新古典主義時代を

とりあげた『ピカソ・クラシック展1914-1925』が開かれました。

 

そして今回は新古典主義に続く1925年から第二次世界大戦前夜の

1937年までの作品160点で構成されています。シュルレアリスト

と交流した時代の様々な身体表現を、パリ・国立ピカソ美術館が

所蔵する作品を中心とした展示となっています。

まず、この時代の幕開けとなるエピソードをご紹介しましょう。

 

ピカソは1927年、一人の若い女性との運命的な出会いをします。

冬の寒い午後、ラファイエット百貨店の前の地下鉄の出口から

出てきた金髪の娘マリー・テレーズに一目惚れをするのです。

「ピカソです。私と一緒に偉大なことをしましょう!」と声を

かけたそうです。

マリー・テレーズ17歳、ピカソ45歳のことでした。

 

妻オルガとの10年来の結婚生活は破局を告げ、マリー・テレーズ

との恋の中で彼女をモデルとした絵画や彫刻にピカソは激しく

情熱を傾けていくことになります。

マリー・テレーズは「清純な少女、軽快なアスリート、豊満な

愛人、官能的なオダリスク、自愛のマドンナ、生殖と豊穣の

地母神」へと時の流れとともに姿を変えながらピカソの制作を

支配していきました。

 

一方、妻オルガの存在が常に影のようにつきまとい破壊的、

暴力的な作品を同時に構成していくことも見逃してはなりません。

 

私が今回の展覧会を見ていくうちに、この時代のピカソの作品に

「エロス、暴力、陵辱」のイメージをとても感じ取りました。

妻オルガとの確執と葛藤、マリー・テレーズとの愛の日々、

そして時代背景としてスペイン、ヨーロッパの動乱、戦争への

不安と緊張の日々が強くピカソに影響を与えたのでしょう。

 

ピカソは芸術について次のように述べています。

“芸術とは決して貞淑なものではない、…………

芸術が清純なものであるなら、それは芸術とは言えない。”

 

『エロスとタナトス(死)』そこにピカソの芸術に対する根源を

垣間見たような気がしています。       杉江 隆拝

 

〈東京都現代美術館 http://www.mot-art-museum.jp/top.htm 〉

 

 

■〈杉江画廊アートログ ご利用方法〉

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