◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ アートコンサルティング・ギャラリー杉江 - No31-
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2001.6.22.
- 目次 -
1.≪鑑定!≫
2.「作家別市場レポート」
3.「最新入手作品」
4.「ホームページの内容」
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読者の皆さんいかがお過ごしでしょうか。
さすがに梅雨だけあって、傘が手放せない日々が続いています。
昨日、「小泉内閣メールマガジン・第2号」が届きましたが、
首相や坂口厚生大臣、守山法務大臣の人柄を垣間見ることが
できて、なかなか面白いですね。
■≪鑑定!≫
ちょうど一年前のメルマガで『贋作』というテーマで作品の真贋を
見分けるヒントについてお話をしましたね。(No 8号)
そこで今回は特別に、私の現場での体験をお話し致しましょう!
先日のこと、知人から菱田春草(1874-1911)の作品を持っている人が
いるのでその作品を見てくれないか、そして作品を気に入ったら
買ってくれないだろうかとの連絡が入りました。
杉江:「どういう図柄、値段はいくらと言っているの?」
知人:「画集に所載されている作品と構図はそっくりだけど
その作品にはイタチが二匹描いてあるんだ。値段は○千万円」
(当社HPに画集作品を掲載 http://gallerysugie.com )
杉江:「品物の状態はいいの? 鑑定はどうなっている?」
知人:「作品の保存状態もきれいだし、表装は最近やり直した感じだね。
《菱田春夫》−−以前の鑑定家−−の鑑定書と箱書きがついてるよ。」
杉江:「春夫さんの鑑定書と箱書きがついているの? おかしいなー。」
知人:「でも春夫さんの字に絶対に間違いないないよ。」
杉江:「一つの作品に対して鑑定書と箱書きがついていたら、
真作に箱書きをつけて、偽物に鑑定書をつけられるじゃあない?」
知人:「とりあえず明日、品物を一緒に見にいってくれ。」
念の為、春草を扱う詳しい業者に複数作品の≪春夫鑑定書≫のコピーをもらい、
自分でも春草の落款・印譜集を揃え翌日に備えました。
『始めまして、杉江と申します。それでは作品を拝見させて頂けますか。』
すぐに所有者の方は掛軸がはいっている桐箱を持っていらっしゃいました。
私は桐箱を手に取って箱を開けた瞬間に、作品を見るまでもなく、
《これはおかしいな!》と直感しました。
それから鑑定書、そして作品と順番に見ていきましたが、最初の直感は
正しかったなとより強く確信するにいたりました。
読者の皆さん、その判断の根拠はどこにあったと思いますか?
持参した資料を基にして私の意見を所有者の方にお話し致しました。
A.鑑定書に関し
1.鑑定書の便箋がよく似せて作られているが、行を囲い込む外枠の線が
本物は2重であが、これは1重であり明らかに違う。
2.本物は鑑定の文言が行間にキッチリと書いているが、これは行の線の
上に書いている部分もあり、春夫氏の習性とは違う。
3.「昭和」という部分が、本物では「昭 和」というように字と字の
間隔があいているのが通常である。
4.字体も似てはいるが、よく見ると字の撥ね方や字の癖はやはり違う。
B.作品に関して
1.落款(サイン)の部分になぞった跡があり、通常作家は自分の落款を入れる
時は作品が完成し、神経を集中して落款をいれるのであり、一度書いた上に
再び筆を入れるとは考えにくい。
2.枇杷の木や草の構図の位置関係はほとんど同じなのにイタチをもう一匹
増やすのは空間の構成上考えられない。
3.枇杷の実の描き方やタッチが明らかに違う。
C.桐箱・表装に関して
1桐箱は最近作られたものであり、春草のような高価な作品の桐箱には
画商も表具師もこのような安価なものは絶対に用いない。
2.同様に表具に関しても金襴手等の生地を使い、一流の表具師に依頼する。
3.箱書の春夫氏のサインや字体も比較すると違いは明らかである。
以上、私のつたない体験をお話しましたが、
鑑定は客観的な資料を基に一つ一つを判断していく事が基本です。
それと同時に体を引いて、大きく全体を見渡すこともとても大切なのです。
大きく見渡すこと=作品との対話。
じっくりと作品と対話することにより“本物”は、≪気≫を私達に
発し続けているはずです。 杉江 隆拝
≪菱田春草 http://www.iidanet.or.jp/~bihaku/sensyu-syunso.htm≫
■「作家別市場レポート」
さて今回のホームページ、市場レポートは「中路融人先生」です。
先生は1933年、京都に生まれ、山口華楊に師事されました。
現在は日展理事として活発に創作活動をされています。
■最新入手作品
1.山本丘人 「雲のある山河」
2.岡信孝 「紅蜀葵」
3.三輪晃勢 「赤目の瀧」
4.大矢紀 「大白桃」
■ ホームページの内容 http://www.gallerysugie.com
1.1万点のオークションデータの公開。
(会員登録して頂くことにより無料でご利用になれます。)
2.作家別市場分析レポート。(バックナンバーも掲載しています。)
3.700点のインテリア絵画の紹介と販売。
4.ファインアート作品の紹介と販売。
5.作品の買取りシステムの紹介。
6.月刊ギャラリーでの当社HPの紹介記事。
7.当社の会社概要、ネットギャラリーの方針等。
8.美術館等へのリンクページ。
9.メールマガジン バックナンバーの掲載。
10.注目の展覧会の紹介。
当社は価値ある美術品の「所有する歓び、そして飾る歓び」をお届けします。
インターネットの特性を最大限に活かすことにより作品そして情報を提供し、
お客様のニーズに合ったコンサルティング業務を行って参ります。
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