◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

◆◆◆◆◆◆ アートコンサルティング・ギャラリー杉江 - No18-

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

2000.12.08  

 

- 目次 -

 

1.≪3億6千万円にて 岸田劉生 落札!≫

2.「作家別市場レポート」

3.「最新入手作品」

4.「今回の推奨作品」

5.「ホームページの内容」

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

会員の皆さんいかがお過ごしでしょうか。

あっという間に師走となってしまいました。

年齢を重ねるにつれ、月日が経つのがどんどん早くなるような気がして

なりません。

忘年会シーズンたけなわとなり、飲みすぎて体調などくずさぬように

気をつけてお過ごしください。

 

 

■≪3億6千万円にて 岸田劉生 落札!≫

 

前回お話しました岸田劉生の「毛糸肩掛せる麗子肖像」は予想落札価格の

2億5千万円を大きく上回り3億6千万円(手数料込み3億9600万円)で

落札されました。

 

私も12月2日の夜、シンワアートオークションが開かれるダイヤモンド

ホテルで息を呑んでその成り行きを見ていました。

オークショナーが2億5千万円からスタートし、

「2億5千万円、6千万円、7千万円…」と1,000万円単位で3人くらいの

お客様が交互にパドルを上げて価格をせり上げていきました。

3億5千万円でいったん止まり、ここで落札かと思っていたのですが、

しばらくの間をおいて3億6千万円のパドルが上がり、他のお客様の追随を

許さずについに落札となりました。

落札のハンマーが打たれた瞬間、会場から盛大な拍手が巻き起こりました。

その拍手を受けたのは広島に本社がある(株)住建産業でした。

今後「住建美術館」にその「麗子像」を展示し、一般に公開する予定との

ことです。

 

では日本のオークション史上で最高価格がつけられた「岸田劉生」とは

どのような画家だったのでしょうか?

 

劉生は明治24年に東京市京橋区銀座2丁目に生まれ、15歳で絵を習い始め

黒田清輝に就いて本格的に油絵を学びました。そして19歳の時には文展と

白馬会展に初入選を果たし早くも頭角を現していたのです。

昭和4年に38歳で亡くなるまで、劉生の画業は大きく3つの時期に分ける

ことができます。

 

第1期(明治45年頃〜大正2年頃)

白樺派同人の武者小路実篤や木村荘八との交流を通してゴッホやセザンヌ

などの後期印象派の影響を強く受けて制作していた時期です。

 

第2期(大正3年頃〜大正9年頃)

後期印象派の近代的傾向から一転して、古典的な作家であるデューラーや

ルネッサンス絵画に強い感心を示し、精密な写実表現を始めます。

“写実と「内なる美」の一体化”を目指した密度の高い作品郡を生んでいます。

重要文化財の「切り通しの写生」は大正5年に、そして今回出品された

「毛糸肩掛せる麗子肖像」は大正9年に制作されたものです。

 

第3期(大正10年頃〜昭和4年没年)

「内なる美」の強調から東洋的あるいは日本的な審美眼に移行していきます。

初期肉筆浮世絵や中国の宋元画への傾斜が深まり鑑賞と収集に熱中し、

素描や水彩画の他に日本画を描き始めるなど東洋的な性格を深めていった

時期です。

 

オークションの下見会場で「毛糸肩掛せる麗子肖像」の実物を見たときは

「何かゾクゾク」とくる不気味な感覚と迫力に圧倒されていました。

「制作は祈りであり、自分の告白である。」と劉生は述べています。

画家の深い精神性と芸術的な輝きが、時代を超えて私たちの魂を揺さぶる

のでしょうか!                 杉江 隆 拝

 

 

■「作家別市場レポート」

 

さて今回のホームページ、市場レポートは「片岡球子先生」です。

先生は明治38年に札幌に生まれ、院展で活躍され平成元年、文化勲章

を受賞されました。

「面構シリーズ」など個性溢れる作品を発表して、現在も大活躍を

されていらっしゃいます。

 

■ 最新入手作品

 

1.渋沢 卿 「雪景」 雪国のしんしんとした静寂さが聞こえてきます。

2.加倉井和夫「麗」  可憐にダリアが上品に描かれています。

3.山本丘人 「浅間」 穏やかに自然の大きさ優しさが表現されています。

4.中島虎威 「新緑」 緑溢れる新緑の山で森林浴をしている感覚です。

5.江尻十九郎「三宝柑」金色のバックにみずみずしい素朴な静物画です。

 

■ 今回の推奨作品

 

1.フランソワーズ・ド・ゲイル 「昼の月」   リトグラフ

2.フランソワーズ・ド・ゲイル 「二人の友達」 リトグラフ 

3.フランソワーズ・ド・ゲイル 「ル・カバリノ」リトグラフ

4.佐野せいじ「春かぜ」「夏めく」「秋づく」「冬の日」木版画

5.本荘正彦 

      1月の花「スイセン」木版画

      2月の花「マーガレット」

      3月の花「チューリップ」

      4月の花「ミヤコワスレ」

      5月の花「すずらん」

      6月の花「バラ」

      7月の花「ユリ」

      8月の花「ひまわり」

      9月の花「りんどう」

      10月の花「ガーベラ」

      11月の花「デイジー」

      12月の花「カトレア」

           

      月々の花をご用意致しました。

      お誕生日プレゼントにいかがでしょうか?

 

■ ホームページの内容 http://www.gallerysugie.com

   

1.1万点のオークションデータの公開。

  (会員登録して頂くことにより無料でご利用になれます。)

2.作家別市場分析レポート。(バックナンバーも掲載しています。)

3.700点のインテリア絵画の紹介と販売。

4.ファインアート作品の紹介と販売。

5.作品の買取りシステムの紹介。

6.月刊ギャラリーでの当社HPの紹介記事。

7.当社の会社概要、ネットギャラリーの方針等。

8.美術館等へのリンクページ。

9.メールマガジン バックナンバーの掲載。

10.注目の展覧会の紹介。

 

当社は価値ある美術品の「所有する歓び、そして飾る歓び」をお届けします。

インターネットの特性を最大限に活かすことにより作品そして情報を提供し、

お客様のニーズに合ったコンサルティング業務を行って参ります。

 

 

∽∽∽∽∽アートコンサルティング・ギャラリー杉江∽∽∽∽∽

隔 週:金曜日発行 

発 行:(株)ギャラリー杉江

監 修:杉江 隆        

HP Adress:http://www.gallerysugie.com

ご意見ご感想 : sugie@gallerysugie.com

マガジンID:0000014667

このメールマガジンは『まぐまぐ』を通して発行しています。

まぐまぐ http://www.mag2.com/

購読を解除されたい方はこちらから:http://www.kaijo.com/

∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽